株の売買と注文の種類

株の売買と注文の種類の種類は1つではありません。
株についてあまり詳しくないという人へ、株の売買と注文の種類について環境スペースが紹介していきます。
上場有価証券の売買では「マーケットメイク方式」と「オークション方式」の2種類の売買方法があります。
この2つについて簡単に解説します。

■マーケットメイク方式

2008年までジャスダック市場に限り行われていた株の売買方法になります。
この売買方法では、ストップ高・ストップ安が無いため、必ず値がつく仕組みとなっています。
これは、マーケットメイカーと呼ばれる取引所に指定された値付け業者によって売値と買値が提示されるためです。
ストップ高・ストップ安がないのは、流動性を確保するのが目的となっています。
売り手と買い手が、相対取引をすることを条件として売買を行うことで、流動性を確保できる方法でもあります。
しかし、その株を買いたい・売りたいという人がいない、または極端に少ない場合は、希望の価格とはかけ離れたものになる場合が多いので価格をしっかりと確認するようにしましょう。
また、株の注文の種類には「指値注文」と「成行注文」があります。
指値注文は自ら価格設定ができ、成行注文は値段を設定せずに注文を行うことができます。
しかし、マーケットメイク方式では、指値注文での発注しか受け付けていません。
マーケットメイク方式は、マーケットメイカーの証券会社が取引相手で、常にマーケットメイカー側が価格を提示し、売買を行っています。
そのため、オークション方式よりも取引がしやすいというメリットがあります。


■オークション方式

株式市場において、通常取引として採用されています。
こちらの売買方法では、指値注文と成行注文での注文が可能となります。
オークション方式での株の売買は、投資者の安い売値の注文と高い買値の注文が合致した際に、ザラバ方式で順位を決定し売買が成立します。
ザラバ方式とは、取引上が株価を決める時に使用する方法で、売りたい人と買いたい人が互いに注文を出して、株価と数量の注文が合う取引を成立させることです。
オークション方式は、買い注文では値段の高い注文を優先的に、売り注文では、より安い値段での注文が優先されるなど、成行注文優先の原則、価格優先の原則、時間優先の原則を持ちに株価が決まります。


株の売買に関する知識をしっかり理解しておくことで、株式投資におけるリスクも減らすことができるでしょう。